– MP3 内蔵歌詞 Lyrics3 v1, Lyrics3 v2 形式対応
– 以下の外部字幕ファイル対応
* SRT (SubRip) フォーマット [.srt]
* STL (Spruce subtitle) フォーマット [.stl]
* SCC (Scenarist Closed Caption) フォーマット [.scc]
* SSA/ASS (SubStation Alpha) フォーマット [.ssa/.ass]
* TTML (Timed Text Markup Language) フォーマット [.xml]
– プロパティ情報のファイルパスをフォルダとファイルに分割
– フォルダの共有を追加
MP3 内蔵歌詞 Lyrics3 v1, Lyrics3 v2 形式対応
MP3は規格的に古い事もあり、長い歴史の中でいくつものタグ種別があります。
歌詞の内蔵方法にもいくつかの種類があり、主に以下のようなものがあります
・ID3v2 USLT
・ID3v2 SYLT
・Lyrics3 (Version1, Version2)
USLTは非同期歌詞を保存するタグです。単純なテキストが格納され、MP3で「内蔵非同期歌詞」と呼ばれるのはこれです。この歌詞タイプの場合、比較的多くのプレイヤーで読み取りができると思います。
SYLTは同期歌詞を保存するタグです。歌詞は単純なテキストではなく、テキストとタイムコードが交互に登場するような形となっています(参考: id3v2.3.0 – ID3.org )。この内容を独自に解析しているので、表示結果が怪しいところがあるかもしれません。Windows Media Playerのバージョンによっては、これが読み取れる場合があるようです。
Lyrics3は、ID3v1、ID3v2とも独立したタグです。名前の通り歌詞が保存されますが、タイトルやアーティスト情報も保存できるようです。Version1とVersion2がありますが、Version1は古い規格なので、Version2さえ使っておけば良いかと思います。歌詞はテキストで作られますが、その内容はLRCファイルと同一のフォーマットとなるようです。というか、LRCファイルがLyrics3の内容を外出ししているのでしょうか(その辺の経緯はイマイチ分かってません)。Medoly内部でも、Lyrics3の内容をLRCファイルの解析処理にそのまま流して処理しています。いくつかの同期歌詞対応ソフトは、この歌詞を利用しています。
これらは以前からずっと対応しようと思ってましたが、ようやく対応させることができました。これで、大体の内蔵歌詞は読み取れるようになったと思います。読み取り結果に怪しい部分があるかもしれませんが、その際は連絡頂けると幸いです。
なお、これを作っていて分かったのですが、海外のアプリは概ね「文字コード?何それ美味しいの?」レベルの対応しかしていないようです。そんなわけで、Shift_JISで歌詞を保存した場合、まともに表示できるアプリは非常に限られてくると思います。歌詞やタグをMP3に保存する場合は、Unicodeを用いるようにしましょう。Medolyはなにぶん日本人が作ってますので、Shift_JISでも何とかなるかと思いますが。
余談ですが、カラオケタグについて調べてるうちに、ルビの規格について考えてる記述を見つけました。余力があれば、この辺も何とかしてみたいところ。
タイムタグ規格ルビ拡張規格 [翔星 Be ランド| BeOS 特集]
以下の外部字幕ファイル対応
世の中には歌詞ファイル以外に、動画の字幕データを歌詞として用いる文化があるようです。私はほとんど見たこと無いですが。とりあえず「Mediaplayer for lyrics」に名前負けしないよう対応させてみました。対応に当たり、以下のライブラリを利用しています。
JDaren/subtitleConverter · GitHub
一応こういう事をやってる方もいるようです。
春日 – カラオケ字幕制作ソフト プロジェクト日本語トップページ – SourceForge.JP
これも余談ですが、対応させたフォーマットのうち、TTMLフォーマットというXMLファイルがあります。w3cで策定された、由緒正しいフォーマットです。
Timed Text Markup Language 1 (TTML1) (Second Edition)
これは字幕等の時間に合わてテキストを表示させたりするためのものですが、歌詞データにも利用できるようです。今は文字読み取りぐらいしかできませんが、文字修飾等も定義しやすいため、時間があればこの辺を色々弄り回して色々表示できるようにしてみたいところ。
プロパティ情報のファイルパスをフォルダとファイルに分割
プロパティリストで「ファイルパス」となっていた所を、「フォルダパス」と「ファイル名」に分割しました。理由は、そちらの方が利用しやすいからです。
主な利用は、次の項目を参照。
フォルダの共有を追加
上記で追加したフォルダパスについて「共有」アクションを行うことができます。対応するアプリに共有すると、該当のフォルダパスを閲覧することができます。現在対応を確認しているアプリは、「ES ファイルエクスプローラー 」と、「Solid Explorer File Manager 」です。
フォルダを共有する際、MIME Typeに「resource/folder」を設定しています。上記以外にこのMIME Typeに対応したアプリであれば、共有を受け取る事ができるはずです。
余談ですが RFC2425 によると、フォルダ(ディレクトリ)のMIME Typeは「text/directory」らしいのですが、これを設定しても上記のアプリは受け取ってくれませんでした。Linuxだと「inode/directory」の模様。Androidだと、特定の機能ディレクトリを開くために「vnd.android.cursor.dir/*」というMIME Typeを利用するようですが、ストレージフォルダを開くための使い方がよく分かりません。
上記のように、正しいディレクトリのMIME Typeが特定できなかったため、設定からMIME Typeの変更ができるようにしています。
2014-11-20 Ver. 1.7.6
– スリープ復帰時にダイアログのボタンを押すとエラーとなる問題の対応追加
– 再生キューのドラッグ&ドロップ処理修正
– SDカード未認識時のエラー処理修正
プレイリストのダイアログ修正 (一部機種で開けない問題に恐らく対応)
これは、アプリのエラーレポートにあがっていました。
プレイリストを開こうとすると落ちるとのこと。エラー内容を見ると、どうもプレイリストの一覧を開く時にエラーが発生しているような様子なのですが、私の端末では発生しないため、どうも特定の機種で発生する事象のような感じです。調べてみると、同様の事象がヒット。
技なれど波高し 【解決】android ListViewのonTouchにてNullPointerException
要するに、きちんとリストを実装しなさい…と。確かに、ここについては標準のリストをそのまま使っており、特別な実装を何もしていなかった。そんなわけで、ここもきちんと実装を行うように修正。
ただ、この問題についてはこちらで修正されたかどうかの確認ができないため、このエラー報告をあげて頂いた SoftBank 201M (MOTOROLA RAZR M) を利用されている方、 もしエラーが直ったという場合は御一報いただけると幸いです。もし、まだ直っていない場合は再度エラーレポートをあげていただけると助かります。
追記
報告された方から連絡があり、プレイリストはきちんと開けたきちんと読み込めたそうです。
というわけで、リストはAndroidのデフォルトのやり方( android.R.layout.simple_list_item_1 等を使うやり方 )でやると危険なようです。アダプタのgetViewをオーバーライドして、自分で処理を書くようにした方が無難かと思います。
スリープ復帰時にダイアログのボタンを押すとエラーとなる問題の対応追加
これはAndroidの仕様なのですが、ダイアログを開きっぱなしの状態でスリープに入って、復帰した際に、ダイアログ上に保持していた情報が欠落してしまいます。その状態で処理を続けると、NullPointerException等のエラーが発生します。
正攻法としては、そうならないようにダイアログを作るのが筋なのですが、正直物凄く面倒臭いので、「情報が欠落したらその時はメッセージ出すから再操作してくれ」というスタンスで作ってます。その処理に漏れがあったため、エラーが発生していました。
再生キューのドラッグ&ドロップ処理修正
再生キューを「編集モード」にした際、順番を入れ替える事ができますが、ここの描画更新処理がおかしかったので修正しました。単純に、ライブラリの使い方を間違ってました。
SDカード未認識時のエラー処理修正
SDカードがアンマウントされた状態でエラーが発生すると、エラーを繰り返してしまい、物凄い勢いでバッテリーが消費されていくという最悪のバグがあったので、修正しました。…多分。
以前直したはずなのですが、ギャップレス再生対応した際に復活してしまった模様です。